チャットウィンドウでClaudeを使ったことがあるなら、最初の5分ほどはCoworkに親しみを感じるでしょう。そして、その後は親しみを感じなくなります。違いは、Coworkのほうが賢いことではありません。物を置いておける場所があることです。
Coworkが実際に変えること
チャットでは、すべてが会話の中にあります。テキストを貼り付け、テキストをコピーして取り出し、会話が終われば消えてしまいます。CoworkはClaudeに作業スペースを与えます。ファイルを開き、複数のファイルにまたがって作業し、新しいファイルを作成し、あなたが別のことをしている間もタスクを続けられます。
これによって、頼む価値のあることが変わります。チャットで自然な依頼は「段落を書いて」です。Coworkで自然な依頼は「この11個のファイルに目を通して、概要表を作って」です。後者も技術的にはチャットで可能でした。ただ、資料を入力するのがあまりにも面倒だったため、誰もやりませんでした。
本当に得意なこと
実際に何度も使いたくなる作業を、3つの形に分けて紹介します。
読みたくない量の資料を読む
契約書の入ったフォルダ、四半期分の請求書、40件のアンケート回答、そこから3つの事実を抜き出す必要がある長いレポート。Coworkは一式すべてに目を通し、構造化された成果物を作成します。これはCoworkが行うことの中で最も役立つものであり、チャットが最も苦手としていたことです。
メッセージではなくファイルを作成する
レポート、スライド資料、照合結果、分析を含むスプレッドシート。出力されるのは、先に書式を整え直さなければならないテキストの塊ではなく、誰かにそのまま送れるドキュメントです。
集中力が続く時間を超える作業
十数個の情報源を確認する必要がある調査や、意味のあるデータにする前にクリーニングが必要なデータセットなどです。開始して、後から戻ってくることができます。
初心者が犯す4つの間違い
1. より速いチャットとして扱う
一行の質問をすれば一行の回答が返ってくるだけで、チャットより何も得られません。複数のファイルや複数の手順が関わるタスクで、価値が現れます。
2. 出力形式を伝えない
「これを分析して」と頼むと、エッセイが返ってきます。「請求書1件につき1行とし、仕入先、日付、税抜金額、VAT、PO番号がない場合のフラグを列にしたスプレッドシートを作成して」と頼めば、欲しかったものが返ってきます。成果物の名前を明確にしましょう。
3. 自分のルールを知っていると思い込む
会計年度が4月に始まること、5,000を超えるものには2人の承認が必要なこと、クライアントが受動態を嫌うことなどを、Coworkは知りません。これらは推測できません。伝える必要があり、毎回伝えるつもりなら、それこそスキルファイルの出番です。
4. 数字を確認しない
算術は必ず、自分のシステムと照合して確認するものだと考えてください。Coworkは構造化、説明、誰も尋ねなかった点の発見には安定して優れています。1円単位で照合することは、同じスキルではありません。
スキルの出番
スキルとは、常設の指示をまとめたファイルです。どの役割で作業するか、開始前に何を確認するか、どの形式で出力するか、何を決して推測しないかを定めます。一度有効にすれば、すべてのセッションに適用されるため、毎回自分のことを説明し直す必要がなくなります。
早めに知っておくとよい、見落とされがちな点が1つあります。Coworkは、コンピューター上の~/.claude/skills/フォルダを読み取りません。Claudeアカウントで有効にしたスキルを読み込み、セッション開始時に同期します。そのため、設定で一度スキルを有効にすれば十分であり、ファイルを入れるフォルダを探しても行き止まりです。スキルの仕組みについての詳しい説明で、この点を正しく解説しています。
最初の1週間の進め方
- 1日目: 自分の実際のファイルが入ったフォルダを渡し、概要表を作るよう頼みます。テスト用のタスクではなく、実際のタスクにしましょう。おもちゃのようなタスクを10個試すより、実際のタスクを1つ行うほうが多くを学べます。
- 2日目: メッセージではなく、出力ファイルを作るよう頼みます。レポート、スライド資料、スプレッドシートなどです。書式設定の作業がどれほどなくなるかに注目してください。
- 3日目: 2回説明しなければならなかったことに気づいたら、書き留めます。そのリストが最初のスキルになります。
- 1週目の終わり: 最も頻繁に行う作業用のスキルを有効にし、同じ説明を繰り返すのをやめます。
インタラクティブセッションとスケジュールセッション
Coworkには2つのモードがあり、その違いは最初に思う以上に重要です。
インタラクティブセッションは、あなたが目の前で見守っているセッションです。途中で質問に答えたり、誤った前提を修正したり、意図しない方向に進んだときに実行を停止したりできます。
スケジュールセッションは、あなたがいない状態で実行されます。スケジュールに従って開始し、作業を行い、結果を残します。質問に答える人は誰もいません。
多くの人がつまずくのはこの2つ目のモードで、その理由はスキルにあります。「どの四半期を報告対象にしますか?」と最初に尋ねるスキルは、そこにいて答えられる場合には便利です。スケジュール実行では、その質問に答える人がいないため、実行が止まるか、推測することになります。
実用上のルールはこうです。何かをスケジュール実行するつもりなら、スキルは本来尋ねるはずのすべての質問に対して妥当なデフォルトを持ち、何を前提にしたかを出力に記載する必要があります。そうすれば、スケジュール実行によって、疑ってかからなければならないファイルではなく、確認できるファイルが作成されます。
スキル自体は、どちらのモードでも同じように読み込まれます。Claudeアカウントで有効にしたスキルから読み込まれ、セッション開始時に同期されるため、一度スキルを有効にすれば、どちらのモードでも利用できます。
始めるには
自分で作成するより、すでにテスト済みのものから始めたい場合は、ファイルやドキュメントの作業向けに作成したスキルを公開しています。
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